
アメリカ最大手の証券会社「ゴールドマン・サックス」は先月までの3か月の決算を発表し、株式市場の回復に伴い市場部門が好調だったことなどから、最終利益は四半期としては過去最高の3200億円となりました。
ゴールドマン・サックスは、14日、ことし4月から6月までの3か月の決算を発表しました。それによりますと、株式市場の回復に伴い、株式や債券、商品先物など市場部門が好調だったことや、企業の増資が相次いだため、株式の引き受け業務が拡大したことなどから、最終利益は、実質的に前の年の同じ時期に当たる去年3月から5月の3か月と比べて65%増えて、34億3500万ドル、およそ3200億円となりました。これは四半期としては過去最高となります。
ゴールドマン・サックスは、金融危機の影響で、去年暮れには上場以来初めて赤字に転落しましたが、その後、業績を急速に回復させ、先月中旬には政府から投入を受けた公的資金100億ドルを返済し終えています。
その一方で、アメリカ国内には業績の回復が遅れ、公的な支援を引き続き必要としている金融機関も多く、積極的な経営にかじを切る金融機関との業績の格差が大きく開いていくことになりそうです。

